2008-011-25 (vol. 143) | |||||
─ 企業の要望、自治体の経済政策 |
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□□ 目次 □□ 【インタビュー】ドイツ地方都市の舵取り、EUにらみ/バライス市長 【ニュース】企業が自治体を採点/選挙にあわせ政治家へ要望 【編集後記】地方を造詣する芸、街の記憶を形にする舞台 |
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【インタビュー】 ドイツ地方都市の舵取り、EUにらみ エアランゲン市 市長 シーグフリード・バライス博士 ドイツは連邦制で、歴史的にも地方分権の国である。そのため地方に目を転じると自治体の独立性が高い。エアランゲン市はバイエルン州の北部にある人口10万人の都市で、隣接するニュルンベルク(50万人)、フュルト(11万人)と連携しながら医療技術をコアにすえた経済政策で成功している。そんな都市の首長はどのような考えをもって市政を運営しているのだろうか。市長のバライス博士に話をきいた。 続きはこちら 【ニュース】 企業が自治体を採点 選挙にあわせ、政治家へ要望 バイエルン州の北部にあるミッテルフランケン地方管轄の商工会議所が、このほど同地方の企業を対象に立地環境に関するアンケートを行った。いわば企業が自社にとっての都市の評価を行うかたちだ。
ミッテルフランケン地方全体の評価は2.7ポイント。アンケート調査は1996年からはじめたが、このときは3.42ポイントだった。その後、毎回ポイントはよくなってきている。企業にとって、同地方の経営立地の環境が向上していることがうかがえる。 トップに輝いた自治体はエアランゲン市(人口10万人)。2.37ポイントを獲得した。同市は前回も一位の評価をうけており、トップの座を守ったかたちだ。ちなみに1996年の調査に比べて1.35ポイント上昇している。大学町でもある同市は90年代後半から産官学のネットワークを強め、医療技術ベンチャーの育成に焦点をあてた経済政策を展開している。 ■自治体の立地政策へ 今年はバイエルン州内の自治体の選挙が行われる。商工会議所はアンケート結果を地方の政治家に示すことで、経済界の要望を自治体の政策につなげるのが目的だ。企業経営の立地環境は年々向上しているが、官僚主義を減らし、交通インフラ・教育機関のさらなる向上、地方の外向きのイメージ向上、そして市街の美化・整備を進めること、といった要望を掲げている。 ミッテルフランケン地方は5つの市、7つの郡で構成された行政管区で人口は約170万人。最大の都市は人口約50万人のニュルンベルク。ドイツの自治体は経済や文化、社会福祉といった都市の質と機能の向上を図っていこうという考え方が強い。そもそもドイツは日本のような一極集中がなく、地方分権の国だが、こうした立地条件を発展させることで地方における生活の質と経済的強さを実現させている。(了) 【編集後記】 地方を造詣する芸、街の記憶を形にする舞台 ◆KKKこと、カール=クラウスさんは地方の方言を武器に、世界に対峙し、かつ拠点地方をお笑いで造詣していきます。大阪の漫才にも関西人のメンタリティをネタにして形にするケースがあります。こういう芸を通して地方の特長が確認されていくのではないでしょうか。 ◆カール=クラウスさんは『KKKはエアランゲンにとって大切だ』という発言していますが、あたかも自ら街のトリックスターを自認しているようにとれます。 ◆一方で街の記憶を作品化したのがフュルト市。こういう行為が街の存在やルーツを確認していく作業になっていきます。ドイツは連邦制で、いわば地方分権です。アートや芸の世界も地方がしっかりしている。こういった行為が地方のかたちをはっきりさせていくのでしょう。(高松 平藏) |
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■■インターローカルニュース■■ 発 行 : インターローカルジャーナル http://www.interlocal.org/ 発 行 人 : 高松平藏 発 行 日 : 不定期 Copyright(C) Interlocal Journal |
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