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2000-12-06

 

ドイツ、ポケモン人気衰えず

 

【エアランゲン】アニメやゲームでおなじみのポケモン人気はドイツへ上陸して久しい。しかもゲームソフトのみならず、子供用の衣類、文具などにも使われており、コンテンツビジネスとしての存在感を増している。

町の中で目立つピカチュウだが、ひとつの人気を物語るグッズにスリッパがある。ドイツ人の家では家の中で靴に相当するスリッパを子供にはかせることが多い。そのため、動物をかたどったものなど、子供用の多くの種類のスリッパが売られている。昨年は「テレタビーズ」などに人気があったが、今年は「ピカチュウスリッパ」が靴店の店前のワゴンを占拠している。

ところで、ポケモンもテレタビーズもいずれもドイツ国外のもの。日本やアメリカに比べて、キャラクタービジネスが弱いといわれるドイツだが、その傾向は続きそうだ。今年2月にニュルンベルグで行なわれた“おもちゃのメッセ”の記者会見では伝統的なおもちゃに比べて、ビデオゲームの売上げが伸びてきているという発表がされており、ポケモンのような展開を行うコンテンツは強みを増しそうだ。(了)



Nintendo of Erope GmbHのプレスリリースより(2000)

 

【関連記事】偽ピカチュウ、ドイツの税関で(12月20日配信)

ドイツのクリスマスシーズン中は、町の広場でクリスマス市場が開かれる。とりわけ、ニュルンベルグのクリスマス市場は観光スポットでもあり日本人の旅行者もよく訪れる。同市場のすぐ近くには移動遊園地などがそろった子供専用クリスマス市場も開催されているが、こちらの屋台でも今年はピカチュウのお菓子、玩具などが登場している。

また、20日付、エアランガー・ナハリヒテン紙によると、最近、偽ポケモングッズがケルンの税関で見つかったという。ベルギーからドイツへ送られたもので、ピカチュウをあしらった指輪やキーホルダーなど、その数60万個にも及ぶという。(了)



【読者からのメールより】ポケモン人気衰えず-世界編

■そんなに浸透しているとは■
10月にプライベートでN.Yに行ったとき、一緒に行った友人が甥っ子へのお土産にと 「ピカチュウ スリッパ」を買っていました。そんなに世界に浸透しているとは・・・一度もテレビで見たことのない私には不思議でした。(女性)


■サンタフェでもポケモン■
今アメリカにいるんですが、ここでもはやってます。 去年ニュ−メキシコのサンタフェ近くの市場に行ったときも ポケモンがサウスウエスト風の小物のなかで大きな顔をしていました。私の姪もすきなのですが、世界の子供たちの心をくすぐるのは何でしょうか。ただマーケティングのうまさだけではないような気がします。(女性)


■文化現象としてどうか■
今年の夏、オーストラリアのグレートバリアリーフにあるダンク島というところまでいきました。なんと、そこでは毎朝、7時半頃から、ポケモンをテレビ放映 してました。(もちろん英語バージョンですが)

子ども達は大喜びですが、オーストラリアまできて、またポケモンかと、いささかうんざりでした。ところがそれで終わったわけではなく、地元オーストラリアの避寒で来ている方々の子ども達と早速、ゲームボーイを見せあったり、カードを交換したり、これでは、日本と変わらないではないかと、家内と首を傾げてしまいました。

ヨーロッパから来ている家族も多く、こちらもポケモンがキーワードでした。世界はインターネットという情報メディアで、距離感がなくなりつつある中で、テレビやゲーム文化の面でも、世界共通化していくのでしょうか。これは、文化の共通項化ととらえて、喜ぶべきことなのでしょうか。いささか、商業主義的な色彩が濃いような気がして、素直には喜べません。

「アルプスの少女ハイジ」が、かつてスペインで大人気だったそうですが、今回の現象とは、いささか違うような気がします。なかには、日本の経済成長を影で支えているんだから、目くじら立てる必要はないのではと、いう人もいますが・・・。(男性)

 

 

 

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