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新聞・雑誌による短い書評


 “環境にやさしい暮らし”をめぐるドイツと日本の比較文化論。国際結婚した夫妻が、両国での生活体験を通じてわかりやすく語る。
 資源循環型システムが社会に定着し緑の党が与党になったドイツでは、原発の廃止方針も決まった。トラブル続きの原発が運転再開した日本とは対照的だ。
 「ドイツ人は『自分が社会』だと思っているから、自分が納得すれば行動に移す」と著者。近所を見回し、役所の決めたリサイクルに取り組む傾向の強い日本との違いも感じさせる。

河北新報
2003年8月3日付


 京都で活動するジャーナリスト高松 平藏さんとドイツ出身の妻アンドレアさんの共著。エコショッピングやコンポスト、環境教育など「環境先進国」とされるドイツの実情を紹介する平藏さんのリポートに対して、アンドレアさんが日本での体験を元にコメント。日独の文化比較を通じて、環境に配慮した生活を考える。
 自動車優遇の都市計画を再構築して「自転車市長」と呼ばれたハールベーク・前エアランゲン市長へのインタビューなど、環境優先の文化を生み出した土壌を掘り下げる。「サービス残業の多い日本ではサマータイムにどれほどの効果があるのか」など、ユニークな視点を交えて環境問題を語り合う。

京都新聞
2003年6月18日付


環境保全の先進国ドイツ在住の夫妻による比較文明論。ジャーナリストの夫が事例をリポートし、ドイツ人の妻がコメントするという構成。取り上げているのは、買い物の布袋、返却のできるビン、コンポスト(家庭の生ごみなどを使った有機堆肥)、自転車道、環境教育、エコバンク、サマータイム制、緑の党のことなど。地方の独立性の高いドイツの、環境配慮型の生活を楽しく学べる。

東京新聞
2003年9月7日付


環境先進国・ドイツに住む日本人の夫とドイツ人の妻が、それぞれの習慣や体験をもとに語る「エコライフ」。買い物、ゴミ処理といった身近な話題から、交通、教育、街づくりまで、環境問題に関心のある人だけでなく、ドイツの暮らしに興味がある人にも。(武)

ダ・ヴィンチ(月刊誌)
2003年9月号

 

 

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